新築からどれくらい?外壁塗装を塗り替えるタイミング

最終更新 : 2022.12.08

新築のマイホーム。だれもが憧れ、いつか手にしたいと思うでしょう。では、マイホームの外壁を気にしたことはありますか?色合いに興味はあっても、種類までは目がいかないことがほとんどです。

新築からどれぐらい?外壁塗装を塗り替えるタイミング

マイホームの外壁塗装は、建物であるマイホームを守る重要な盾になっています。この盾が効果を失うと、マイホームを守るものはなくなり老朽化が進むのです。
大事なことは、外壁塗装はいずれ効力を失う時期がくるということ、そしていつごろ塗り替えを考えればいいかを理解するということです。中古住宅を購入するときにも大事な目安となるので、塗り替えるタイミングは覚えておいて損はありませんよ。

一般的な外壁材と外壁塗装の塗料

新築に使われる一般的な戸建て住宅の外壁材として、ほぼ4種類に絞られます。

・窯業(ようぎょう)系サイディング

外壁材の中でも、一般住宅のシェアが圧倒的に多いのが窯業系サイディングです。サイディングといえば窯業を指すほど一般的なものとなりました。
サイディングとは、外壁に張る板材のことです。その中でも窯業系とは、主成分がセメントであることからモルタル外壁に近い性質を持っています。

・モルタル外壁

モルタルとは、セメントと砂を混ぜたものです。左官でモルタルを塗りつけて作る壁で、サイディング以前の主流でした。木造住宅の大半はモルタル外壁で作られています。
耐久性に優れており、ヒビ割れやすく、そのままでは防水機能がありません。
しかし左官仕上げなので、いろいろなデザインが作れます。タイルを張るのも可能で、デザイン性を高められるのはモルタル外壁だけです。オリジナリティを出したいという人は、新築でもモルタル外壁を選ぶといいでしょう。

・金属系サイディング

サイディングとして、主材はスチール版などの金属を使い裏側には断熱材を施すのが金属系サイディングです。
断熱性に優れ、耐震性にも高い効果を発揮します。コストパフォーマンスもよく、凍害に強いことから利用されるようになりました。
しかし金属ですので酸性雨の影響を受けやすく、塩害にも弱いのが弱点です。錆が出てくるのも金属製サイディングのデメリットになるでしょう。

・ALC

ALCとは軽量気泡コンクリートのことです。一般住宅よりも商業施設など大きな建物でよく使われます。コンクリートですので耐久性が高く、燃えにくいのが特徴です。
耐震性にも優れており、軽量なため高層建築に使いやすい性質を持っています。コンクリートというと水に沈むイメージがありますが、 ALC は水に浮くほど軽い性質を持っているからです。
セメント系ですので防水性が極めて低く、吸水性が高いというデメリットを持っています。防水機能がないため、必ず塗装しなければいけないのも弱点です。

外壁塗料

・アクリル

耐久性が低く、一般住宅には使われなくなったのがアクリルです。価格の安さだけを見れば抜群の性能を発揮します。安価な新築の場合、アクリルが使われるケースがあるため確認が必要です。

・ウレタン

弾力を持った樹脂でひび割れしにくい特徴を持っているがウレタンです。紫外線と水分を吸収しやすい弱点があり、シリコンよりは安いものの耐用年数も伴って下がります

・シリコン

現在外壁塗装で多く使われているのがシリコンです。防汚・撥水・防カビなどさまざまな性能を付加できるメリットがあります。耐久性も高まりますが値段も上がります。

・フッ素

長い耐用年数と耐久性を持った塗料で、大型建築などに使われてきました。抜群の性能を持っていますが、価格が高いのがデメリットです。

・リシン

モルタル外壁に使われる方法で、セメントとアクリルなどの樹脂に骨材を入れたものです。専用のガンを使い表面に吹き付けて仕上げます。ざらっとした仕上がりが特徴です。

外壁塗装が必要な理由

建築物は自然環境の中に存在します。風雨や紫外線にさらされる環境にあり、構造的なダメージを受け続けるため寿命が短くなるのです。そこで構造的な部分を守るために外壁塗装が使われてきました。

・外壁材を守る

新築に使われる外壁材を見ると、窯業系サイディングやモルタルなど、どこかに弱点があります。窯業系サイディングもモルタルも、無機系として錆びにくく燃えない性質を持っており強度も保てますが、水を吸い込むのが問題です。表面に撥水性がないためで、外壁塗料を使って守ってあげなければ寿命が落ちます。金属系サイディングならそのまま雨水にさらせばやがて錆びるのです。
塗装していなかったらどうなると思いますか?いつか外壁材を交換しなければいけない時期が来ます。そうなると、かなりの出費が伴うのです。外壁塗装のほうが安価で済むことからも、塗装を施したほうが経済的なメリットが高まります

・耐用年数が違う

外壁塗料がなければ外壁材を交換する時期が早まることはわかりました。では、新築に使われている外壁塗料はなんでもいいのかといえばそうではありません。なぜなら外壁塗料には耐用年数があるからです。
新築時に使われるアクリルであれば、だいたい5年も経つと劣化します。条件によってはもっと早く塗り替えの時期がやってくるのです。長いものになると15年以上もつものもありますが、新築であってもいずれ塗り替えなければいけないのです。

外壁塗装を塗り直すサインはこれ!

新築でも外壁塗装はいつか劣化して、塗り替えなければいけなくなります。どのような塗料を使っているかで大きな差が出てきますが、大事なことは劣化のサインを見逃さないことです。

・チョーキング

チョーキングとは外壁に使われている塗装の表面部分が紫外線によって劣化し粉状に変化する状態です。触るとまるでチョークのような白い粉状になっており、劣化の最初のサインとして知られています。新築でもチョーキングが現れてきたときには、外壁塗装を検討したほうがいいでしょう。

・ひび割れ

新築の壁がひび割れていることを見つけたなら、早めに補修しなければいけません。塗装表面部分が割れている、外壁財自体がひび割れるケースなど種類があり、それぞれで状態に違いがあります。
劣化の度合いにも違いがありますが、早期に状態を診断し、補修とともに外壁塗装を考え直すべきでしょう。

・はがれ

外壁塗装は外壁材に密着して初めて効力を発揮します。接着剤と同じような性質を持っているため、外壁材にぴったりとくっついているのです。
外壁材からはがれてしまうと、外壁材を守る盾として役に立ちません。一度はがれてしまうと元には戻らないため、取り除いてからの塗り直しが必要です。新築でも施工不良ではがれるといったケースは考えられます。

・シーリングの劣化

サイディングは、必ず継ぎ目があります。この継ぎ目は隙間になってしまい、目地材を入れなければ雨水が浸透するのです。シーリングはこの目地を埋める建築材で、弾力のある樹脂を使い外壁材同士がぶつかって破損することも防ぎます。
シーリング材は、長くても10年が耐用の限界年数です。外壁塗装よりも先に劣化が進むこともあるため、早めに補修しなければいけません。
上からシーリング材を打つ「打ち増し」、撤去して「打ち替え」と方法はいくつかあります。
どの方法をとるにしても、外壁塗装の状態を確認し同時に施工するほうが工事だけではなく費用効率としてもお得です。定期的に調べることも必要ですので、シンニッケンの無料診断を利用してはいかがでしょうか。

まとめ

新築でも、外壁塗装の劣化は必ず訪れます。問題はそのタイミングです。
新築だと外壁塗装はいつまでも持つと思いがちでしょう。ですが、どんな外壁材か、外壁塗料はなにかによって、寿命はかなり変わってきます。早ければ、5年程度で外壁塗装が必要となることも理解し、注目してみると選び方も変わってきますよ!

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