外壁色の失敗を避けるためのポイント

最終更新 : 2023.08.17

外壁塗装をするとき、あなたならどのように色を決めるでしょうか?元の色のままにしますか?それとも新しい色にチャレンジしますか?

色のイメージっていろいろありますよね。外壁塗装も色によってイメージがガラッと変わります。では、どんな色がいいと思いますか?

 外壁色の失敗を避けるためのポイント

外壁塗装は服のように簡単に着替えることもできません。費用としても大きな金額が動くことになりますので、失敗を避けることが重要です。

外壁塗装の失敗を避けるポイントはいくつもあります。そのなかでもシンニッケンが大切にしていることとは何なのか、どんな色を選ぶべきなのかを解説していきましょう。

失敗する外壁色のパターンと対策

では、どんな外壁色にすると失敗したと感じるでしょうか?

外壁色の失敗を避けるためのポイント

失敗とは客観的な部分主観的な部分にわかれます。主観的な失敗は自分で失敗したと思うこと、客観的とは、誰かが「これは・・・と」感じることです。

この2つを踏まえ、どのような失敗が起こりやすいか見ていきましょう。

失敗例1 色選びの失敗

外壁塗装はさまざまな色が選択できます。もちろん、選べない色もありますが、選択肢が豊富にあるのは確かです。しかし、なんでもいいわけではありません。そもそもどんな色を選ぶかで、印象もかなり変わるものです。

奇抜な色

めったにありませんが、誰もが驚くような奇抜な色を選ぶとほぼ確実に失敗します。

はじめは珍しさもあり満足するかもしれません。自分の希望通りになるからです。しかし、だんだんと落ち着きのなさを感じ、後悔するようになります。奇抜なのですから、どこかで違和感を覚えます。

このパターンの問題は、彩度の高い原色を選ぶケースです。彩度とは色の鮮やかさの度合いですが、赤、青、黄などで彩度の高い原色を選ぶと目がチカチカしませんか?

お店だったら人の目を惹くので、彩度の高い色はいいかもしれません。ですが、一般住宅では刺激が強く、奇抜すぎるのです。

色の組み合わせ

次に組み合わせです。

ツートンカラーにしたいという人もいらっしゃいますよね。ですが、色を組み合わせるというのはとても難しいのです。それぞれ個性があるので、うまく組み合わせないと引き立つどころかつぶし合いします。

典型的な失敗は、色同士の相性で、暖かみのある色と寒そうな色を組み合わせると、ほとんどがうまくいきません。

例を考えてみましょう。オレンジと青の組み合わせを考えてみます。オレンジは暖かさを感じる暖色と呼ばれる色です。青は冷たく感じる寒色ですが、並べてみるとまったく合わない組み合わせになるでしょう。まとまりも感じない暖色と寒色の組み合わせだからなのです。このような組み合わせは、ツートンカラーとして大失敗につながります。

ツートンにするなら、色相環を利用するといいでしょう。色相環は色の輪になっているので、希望の色に対しての組み合わせがいろいろできるので失敗しにくくなります。

外壁色の失敗を避けるためのポイント

差し色として使うなら色相環の反対側を選ぶと、インパクトが強くなり効果的です。しかし、ツートンのようにするなら、つぶし合いになります。色の位置と関係を見るだけでも面白いですよね。

根本的な問題としては、ツートンカラーはいろいろなリスクを抱えます。理由は別項目でご説明していきましょう。

失敗例2 近隣への配慮が足りない

もしも、住宅地のなかで自分の家の色だけが目立つとしたらどうでしょうか。近隣の住宅の色とまったくそぐわないとしたら、いろいろな意味で目立つと思いませんか?目立ってしまったらどうでしょう。その意味を考えてみます。

目立つというのは、いい意味では個性の主張です。自分のことを知ってほしい!そんな思いが前面に出てきますよね。そうなると自分の思った通りの色合いにできるかもしれません。よそのお家よりも分かりやすくできることもあるでしょう。

デメリットとしては、周りとの調和が挙げられます。住宅街とは、自分ひとりで住んでいる地域ではありません。とても多くの人がいらっしゃるでしょう。コミュニティーという言い方もできるかもしれませんね。

閑静な住宅地に、突如奇抜なカラーリングの外壁があらわれたらどうでしょうか。ニュースでもありますよね。閑静な住宅地に現れた○○な家~みたいな。

これが意味しているのは、それだけ調和がとれていない異質な存在、言い換えると迷惑な家という意味です。それが自分の家だったらどうでしょうか。住宅街のなかで住みにくくなると思いませんか?

周りからも異質な存在として、家だけではなく住んでいる人も見られます。本当にそうではなくても、そういうイメージがついてしまうことを考えれば、大きなデメリットになるでしょう。

失敗例3 イメージが現実と異なる

イメージって難しいですよね。外壁塗装になると、まずは自分が思っていたことを言葉にして正確に伝えなければならないわけです。主観が混じるので、言葉にするだけでも大変でしょう。

この「言葉に合わせてぴったりの塗料を選んでもらわないと、イメージ通り仕上がらない」、ここが2つ目の問題です。受け取る側に理解してもらわないと、色が変わってきます。

施工業者にとっても大事な要因で、イメージを再現できるのかが技量に影響されやすいです。イメージ通りの塗料をそろえても、仕上がりが悪かったなんてことも出てきますよね。

こうやってみると、イメージ通りにするために3段階ものプロセスが必要なのがわかります。まるで伝言ゲームですが、どこかで余計な情報が入り間違った判断をすれば、イメージ通りの外壁塗装にはならないわけです。

自分のイメージを伝えるのは大変難しいですが、施工業者側も経験がなければ、くみ取れません。やったこと、見たことがないと想像も理解もできないからです。塗料を調合するとしても、技量がなければイメージの色にできません。

業者選び、担当者の相性、持っている製品、施工の技量と経験。イメージを現実にするのは非常に難しく、失敗しやすい原因となるのです。

失敗例4 費用的問題

外壁塗装は簡単にできるものではないですよね。とてもお金がかかります。イメージ通りでキレイな家に仕上げたいけど、予算は大事な要因になるわけです。そこで出てくるのが多色展開と費用の関係にあります。

安く上げたいと思っても、色数が増えると費用が余計にかかるのです。これはなぜでしょうか?

外壁色の失敗を避けるためのポイント

必要な塗料は一定単位で仕入れます。「缶で仕入れる」と考えれば分かりやすいでしょう。多色にすると色数の分だけ仕入れなければいけません。それもあちこちで塗る色が変わると、最終的な余りが増える可能性が出てきます。

考え方を変えてみましょう。

1色ならずっと同じ色で塗り続けますので、余りも同じ色が出るだけです。

2色にしたとします。ちょっとずつ余るとして、2色分余ることになるのがわかるでしょうか。使いまわしができないのが塗料です。時間がたてば固まってしまいますからね。そうなるとロスとして計上しなければいけません。道具も色に合わせて用意するので、さらに費用が増すわけです。

つまり、多色展開にすると、それだけロスが生まれやすく、余計に費用をかけなければいけません。見積もりの段階から差が出てくることも予想できます。前述したように、多色展開は難易度が高く費用的にも失敗したと感じることが増えるのです。

対策1 カラーシミュレーションを活用する

では、どうしたら失敗せずにキレイな外壁塗装にできると思いますか?

ポイントは技術の進化です。

現在、シンニッケンでもカラーシミュレーションが手軽にできます。以前はカラーシミュレーションの精度も低く、イメージと合わないことがよくありました。現在の技術は進化し、精度は驚くほど向上しました。

イメージを確認するのに役立ちますが、ツートンなどの多色での効果や損失も分かります。周辺の住宅のカラーなども考慮しつつ、どのように見えるか判断できるのですから、失敗を防ぐ最有力の方法になるでしょう。

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対策2 塗装業者と相談して自分に合った色を選ぶ

イメージの失敗のところで触れましたが、自分の想像していた状態を作るためには、塗装業者が大きく関わっています。こちらが言ったことが伝わっているか、それを現実にできるかは、塗装業者の腕次第です。

では、イメージを伝える窓口は誰でしょう。営業の担当者です。この担当者が信頼できるか、相談できる相手かが失敗しないための関門といえます。

相談できる相手を見つけられたら、自分に合った色はなにか聞いてみるといいでしょう。経験則から導き出せるため、失敗する可能性が下がるからです。予算的な問題も含めて相談できる強みになります。

ここで出てきたのが経験則。経験の少ない担当者だけではなく、塗装業者に相談しても良い答えは出てこない、つまり失敗する可能性が高くなるということです。成功した事例も知っている量が少ないわけですから、うまくいかない可能性が高いでしょう。

シンニッケンの強みはなにかといえば、規模と経験、材料の質です。この条件からも、適切な色選択を導き出せるからこそ、失敗のリスクが低くなるでしょう。相談してみると、違いが分かりますよ!

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対策3 イメージと現物の確認を徹底する

比較はとても大切です。自分が思うイメージを再現するためにも、現物と比べてなにが違うのか、伝えることが必要になるからです。

当然ですが現物は目の前にはありません。塗ってみないとわからないですよね。ならば、塗ったものを見せてもらえばいいだけです。 経験のある塗装業者なら、過去の履歴があるでしょう。写真もありますし、施工したところを見せてもらうだけでも違いがあります。

特に自然光のなかで見る色はかなり違う印象を抱くでしょう。色と光はワンセットだからです。それほど現物を見るのは失敗を防ぐポイントになりますので、比較してみることが失敗を防ぎます。

失敗しない外壁色の選び方

外壁色の選び方はいろいろありますが、いくつか失敗を防ぐための大事なポイントがあります。基本となる部分で、経験から導き出された部分にもなりますので見ていきましょう。

白は清楚なイメージがあると思います。ですが、実はとても難しい色で、塗装業者が避けるところもあるほどです。そこからポイントを見ていきましょう。

シックで洗練された外壁

海外の建物を見ると白でできていると清楚で高貴なイメージを抱きませんか?シックな色合いと表現もできる色です。

白はとても映える色で、存在感を出してきます。はっきりとした色合いからも、洗練されたイメージを持つわけです。

明るくカラフルな外壁

白は明るく感じませんか?逆に暗い色はどこかでカラフルな感じが消えてくのを感じるはずです。

白には見た目を膨張させる効果があります。分類的には膨張色とも呼ばれますが、大きく見せやすいというのも覚えておくといいでしょう。

業者が避ける理由

この辺りはなかなか出てこないことかもしれません。白は塗装が難しい色だからです。なぜかといえば、発色が難しいところがあげられます。

余計な色が混じると、白と認識できなくなりますよね。たとえば少し黒が入ればグレーです。赤が入るとピンクになるでしょう。

つまり、下地をしっかりと塗り、発色するまで繰り返さないといけないからです。ちょっとした凸凹で影ができるだけでも、白はきれいに見えません。それほど難しい色なのです。

手間もかかり、評価もされやすいのが白です。ですが、シンニッケンは白の良さをはっきりと伝えてきました選択肢としてベターであり、暑さを避けるのにもぴったりだからです。

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元の色

選択肢としてベターであり、間違いないのが元の色です。下地としても元の色は発色を邪魔しにくいことから、失敗しない選択肢になるでしょう。

もともと目が慣れているところもあります。安定した色として認識しているため、失敗する恐れはありません。長く使っていく色としても、色を変化させないことは失敗にはつながりにくい選択です。

グレーを使った外壁色の選び方

グレーも人気のカラーで、失敗が少ないといわれてきました。理由はグレーの分類が中間色なところです。白や黒のような原色ではなく、白と黒を混ぜた中間にあることから呼ばれるようになりました。実は汚れも中間色なので、外壁塗装についても目立ちにくくなるのです。

無彩色にならないコツ

グレーといっても全て同じ色ではないですよね。グレーのイメージも人それぞれだったりするわけです。その理由は明度にあります。単純にいえば明るさのことで、白っぽく明るいグレーもあれば、黒っぽく暗いグレーもあるのです。これがイメージの違いにつながるでしょう。このようなグレーを無彩色と呼びます。

無彩色とは、名前のように色がないことです。白と黒の中間色ですが、ほかの色が混じっていない状態なのです。

ところが、グレーによっては青みがかっているものもあれば、少し赤みのあるグレーもあるでしょう。あれ?っと思いませんか。無彩色なのに色味がある。実はこのような色のことを近無彩色といいます。

無彩色のグレーはどこに使われているでしょうか。コンクリートの色のイメージがありませんか?非常に暖かみがなく工業的で、一般住宅のイメージがあまり感じられません。重苦しいと感じる人もいるはずです。堅苦しく地味なイメージ、これが無彩色にはあります。

では、ほんの少し色が入る近無彩色ならどうでしょうか。少しイメージが違いますよね。それでも中間色として汚れが目立ちにくく、まとまりやすい色になるのです。近無彩色をうまく使うと、グレーの選択肢は広がります。

グレーにメリハリをつける

グレーはどうしても「のっぺりした色」になりやすい部分を持ちます。これが中間色の宿命的部分です。

ではどうしたら避けられるでしょうか。そのポイントは差し色です。同じ無彩色のなかでも黒を差し色に使えば、しまった印象に変わります。

白と組み合わせる方法もとられてきました。しかし、白はグレーのメリットである汚れが目立たないことが打ち消されるのです。そこでベージュのような色にするだけで、かなり目立たなくできるのです。

外壁塗装だけではなく、玄関などの部材を自然素材に変えてみるのもいいでしょう。わずかでも木目などが見えるだけで、冷たく濃淡の薄いグレーが生きるようになるからです。ドアやサッシ回り、ウッドデッキの活用ができるなら、グレーは素晴らしい選択になります。

新築時の外壁色選び

外壁塗装を塗り替える以前に、新築の段階での色選びも大切です。

外壁色の失敗を避けるためのポイント

色によって建物に住んでいる人のイメージも違いますよね。

奇抜な色になれば、どんな人が住んでいるのだろうと好奇の目で見るかもしれません。シックなカラーなら、落ち着いた人かなと思うこともあるでしょう。年配の方かな?と思うこともあるはずです。

新築で建てるなら色も自分で選べるわけですから、大事な選択になってきます。

人気色のトレンド

人気の外壁色のトレンドは、時代とともに違います。そのなかでも、不動の3色をご紹介しましょう。

ベージュ
なによりも外せないのがベージュですが、白に近いカラーが人気です。
ベージュは汚れが目立ちにくくシンプルでオーソドックスなイメージがあるでしょう。ひとくちにベージュといっても範囲が広く、どうしても淡泊になりやすいのが欠点です。その分、飽きにくい色合いともいえます。どんなデザインの家でもマッチしやすいカラーです。


白は不動の人気色です。夏の日差しの強い地方は特に人気があります。熱を吸収しにくい色で、室内の温度上昇を防げるからです。ただし、汚れが目立ちやすいのが欠点で、施工が難しいことから施工側は避ける傾向があります。
逆に寒い地方では、熱を吸収しやすい黒っぽい色が人気です。

ブラウン
ブラウンはスタンダードであり、飽きにくい色として人気があります。どこか落ち着きがあり、高級感を醸し出せるのも人気のポイントになるでしょう。
問題は、ベージュ以上にいろいろな色がある点です。自分が持っているイメージと同じになるか、カラーシミュレーションなどで確認が必須といえます。

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外壁汚れを目立たなくする色選び

外壁塗装は好みだけで選ぶわけにはいきませんよね。長く住むことを考えれば、汚れの問題は切り離せないからです。あまりに汚れが目立つと、せっかくの外壁塗装が無駄になるかもしれません。

汚れを目立たなくする基本は、グレーのところでお話したように、中間色を理解すること。

原色のようにはっきりした色は汚れが目立ち、中間色は分かりにくくなるでしょう。白や黒にするとどうしても汚れが目立つ理由です。

極端な色合いを避けることで、汚れを目立ちにくくできます。グレーのほかにもアイボリーやクリーム、ベージュは目立ちにくい中間色です。ブラウン系もあまり濃くなければ目立ちにくい色合いになります。全般的に落ち着いた色合いというのは、汚れが目立ちにくいと考えて間違いありません。

外壁のメンテナンスと色褪せについて

できるだけ外壁塗装には美しく保っていてほしいですよね。

ところが、塗装には寿命があります。外壁塗装も例外ではなく、いずれ色褪せてしまう時期が来るからです。その時期を延ばすためにも、メンテナンスが重要になります。

色褪せにくい外壁色の選び方

根本的なことですが、色褪せしにくい色を選ぶのは大切です。メンテナンスの回数が減るわけではありませんが、美しい状態を長く保てるからです。

 外壁色の失敗を避けるためのポイント

濃い色は色褪せしやすいことで知られています。

日光には紫外線が含まれているのはご存じでしょう。この紫外線が外壁塗装に含まれている色素を分解すると色褪せます。つまり、色褪せとは色素が分解され薄くなることです。初めから色が濃くなければ、そこまで目立ちません。これがポイントです。

色褪せしにくい色の代表格は白と黒です。汚れは目立ちますが、どちらも無機顔料を使っているものが多く、化学変化が起こりにくい特徴を持っています。ですが、色褪せしにくいだけで、いずれは色に変化が出てくるのは避けられません。塗装の寿命を伸ばすためには、メンテナンスが必要というわけです。

耐久性の高い塗料の選び方

塗料には耐久性があります。どれも同じように見えるかもしれませんが、それぞれ特徴があるわけです。そのひとつが耐久性で、どれぐらい劣化に耐えられるかの目安になります。

グレードという表現で塗料を区別することがありますが、上位になれば基本的に耐久性が高いと思っていいでしょう。これは耐候性を持つことが多いからです。

外壁塗装の耐久性は、塗料の質のほかに施工の精度で大きな差が出ます。高い技量を持つ施工者なら、施工の精度が高く長持ちするからです。

では、同じ施工者で施工条件としても大差がなかったという仮定で塗料の耐久性を考えてみましょう。塗料の種類としても一般的なレベルでの比較です。

アクリル<ウレタン<シリコン<フッ素

といった比較が一般的ですよね。

年数もかかれる場合がありますが、これは実測値ではありません。ここが大切です。理論値ですので、どこでも当てはまるわけではありません。

実測値とは、実際にその年数が経過した段階で劣化していると判断できたかどうかです。実際に似たような状況を作り出し、模擬的に耐久性をはかったものと考えればいいでしょう。たとえば耐久性は10年ぐらいと書かれたものが10年持つとは限りません。逆に施工の質が高ければ20年持つかもしれないのです。

よく考えてみてください。20年持つとしたら、20年間計測した結果なのかということです。これは無理ですよね。数字としてはあくまでも理論値なのを理解するのが大切です。

では、どこで劣化したと判断するでしょうか。実は塗料は塗った瞬間から劣化が始まります。いきなりダメになるわけではないのです。10年といった場合、徐々に劣化が進み、10年たったころには塗り替えの必要が出てくる目安になります。

耐光性が高い色を選ぶ

劣化の原因に光があることは、紫外線との関係からわかっています。となれば、長持ちさせるためには、光に強い色を選ぶのも大切です。これを耐光性と呼びます。

実は色によって耐光性には違いがあるのです。 耐光性の低い色として知られているのは黄色。意外だと思うかもしれませんが、顔料の結びつきが分解されやすいからです。次に、赤も耐光性が高くありません。さらに、紫も耐光性は高くないのです。

これらの共通点は暖色であるということです。原色も含め、暖色は光に弱いと覚えておきましょう。

外壁の木材メンテナンス

日本人の感覚からすると、木造の優しさはどこかで懐かしさもあるのではないでしょうか。現在の建築物を見ると、木造はほとんど見かけなくなりましたが、木質系サイディングなどもあって見直されている部分もあります。防火性も驚くほど高くなりました。

 外壁色の失敗を避けるためのポイント

天然素材である木材の場合、メンテナンスが必須条件です。そのままにすると、腐ってボロボロになる可能性があるからです。これは加工されているサイディングの場合も同様で、紫外線の影響を受けます。どうしても劣化は避けられず、サイディングのなかでも寿命は長くありません。

木材の場合、空気中の水分を吸い、乾燥すれば吐き出します。呼吸に例えられますが、この呼吸のときに伸縮するために塗装がはがれやすくなるので、寿命を長く保つことができません。こまめなメンテナンスが必要になります。

木材用保護塗料の選び方

木材に塗装する場合、通常の外壁とは違った部分があります。木材は湿度を吸収して吐き出すのが特徴ですが、塗料も吸収しやすいのです。そこで塗料の考え方が2つあります。浸透型と造膜型で、条件などによって使い分けます。

浸透型とは木材に吸収されやすい塗料で、木目を生かすために使われてきました。問題はこの吸収です。信じにくい話ですが、塗料を吸収すると木材が膨張してしまいます。その後塗料が乾燥して収縮しますが、均等になるわけではないので反りなどの変形が見られることがあるのです。

一方、造膜型と呼ばれる塗料は、木材に吸収されますが、表面に塗膜を作り防水性を高めるために使われます。木材は表面を加工されたことにより呼吸が止まりますが、外壁として防水性能を向上できるのです。外壁塗装としてみると、徐々に劣化し割れが出てくるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。

定期的な点検と補修

外壁塗料は定期的な点検と補修が欠かせません。木材以外に塗装する場合と比較すると、寿命が短いからです。

木材には塗料がしみこみます。これは造膜系でも下地はどんどんと吸い込まれるからです。

ここに問題があると思いませんか?どんどん吸い込む可能性があるということは、適切な量になる前に止めるときれいに仕上がりません。あとから品質に問題が出る可能性もあるでしょう。

シンニッケンでは、塗料を吸い込むのなら必要量を用意し施工します。きれいな仕上がりのために材料も惜しまず投入するため仕上がりに差がつくのです。これも技術と経験のなせる業でしょう。

おすすめの外壁色や塗装デザイン

ここからは、シンニッケンがおすすめする外壁塗色やデザイン、視覚効果などをご紹介していきます。これまでの経験からどのような外壁色が好まれるのか、将来的にもメリットがあるか見ていきましょう。

人気の外壁デザイン紹介

外壁デザインもさまざまなものが作られてきました。そのなかでも、皆さんに好評だったデザインをご紹介していきましょう。

シンプルなモダンデザイン

モダンスタイルのデザインで作られた住宅には、機能を重視しています。幾何学的な計算で作られたデザインも多いため、複雑な外壁色は会いません。シンプルな無彩色がよく使われています。 オシャレなカラーと呼ばれる外壁色は、モダンスタイルに合わないことがほとんどです。シャープな感じを作り出せる外壁色である、ホワイト、ブラック、グレーなどを選ぶといいでしょう。

スマートでスタイリッシュ

スタイリッシュなデザインは、凹凸も少なくは小型のように直線を重視して構成されています。構成が単純なだけに、複雑な色彩は合いません。無彩色も合いますし、メタリック感のあるような色合いもいいでしょう。ツートンカラーなどにすると、デザインが複雑化してスタイリッシュに見えないこともあるため注意が必要です。

自然で落ち着きのあるナチュラル

一部に自然素材などを取り入れて構築しているナチュラルなテイストは、完全木造などの作りが少なくなっているなかで、ドアなどに自然素材を取り入れるだけで違いが生まれます。外壁色もこのポイントを生かす方法を取り入れることが大切です

ホワイトやクリームなど自然素材を邪魔しない色合いが重要ですし、庭木などの緑が映えるような構成がポイントになるでしょう。

異国の香りも漂うヨーロピアン

映画のワンシーンに出てきそうな外観も人気があります。洗練されたデザインが異国情緒を感じさせる風合いはオシャレという言葉がぴったりですよね。

ヨーロピアンスタイルの特徴は石材です。ヨーロッパは日本とは違って、良質な木材よりも石材が手に入れやすい環境でした。外壁塗装色もここにポイントがあります。

石材のようなスタイリッシュなカラーが基本ですが、アイアンなどの建材も取り入れていることを生かしていかなければいけません。ホワイトに対してブラックの差し色などはよく使われています。シンメントリーなデザインも多いため、複雑なカラーリングは向きません。

外壁色の視覚効果を活用したデザイン

色によって感じ方が違うと思いませんか?ホワイトを使うとなんとなく大きく見えたり、ブラックにすると締まって小さく感じたりしますよね。これらを視覚効果といいます。

視覚効果の基本は、暖色は膨らんで寒色は収縮して見えることです。ここに影響するのが明度でした。明るいか暗いかと考えれば分かりやすいでしょう。明るいほど膨張して見えるのです。

色には距離もあります。同じところに塗っても、距離の違いを感じるものなのです。

絵で考えてみましょう。キャンバスという平面に塗っているのに、距離が出たりしませんか?近くのものははっきりと、遠くのものは色もぼやかして塗ることで距離が出るわけです。

色には見かけの距離というものがあり、暖色のように明るい色は前に、寒色のように暗い色は後ろに見えます。これを利用すると、建物のバランス感が出てくるといえばわかりやすいでしょう。上が重いとどこか不安定ですよね。でも、下がどっしりとして見えるだけで安定するわけです。ツートンカラーなどでは気を付けないといけません。

心理効果もあります。例えば色を使った占いというのも、心理効果を利用した方法です。

暖色は膨張して見えることで、どこか不安定なイメージを作ります。寒色は気持ちが落ちるような効果を与えます。距離感によって不安定や危険と感じるようなイメージも出てきます。デメリットのように見えますが、ホワイトなら清潔感、ブラウンなら高級感といったイメージも心理効果です。 これらをうまく組み合わせていくと、素敵な外壁色につながりますよ。

まとめ:外壁色選びのコツと失敗回避のポイント

外壁色選びのポイントは、複雑にしないことにあるでしょう。どんな好みの色を選んでも、複雑にするとイメージと合わなくなります。

多色にしても2色まで、さらに屋根と外構などを合わせる場合は3色以内に抑えないと、効果はバラバラになってしまうからです。費用的な問題も関係します。どんどん割高になることからも、シンプルな色選びが欠かせません

外壁色の効果を考えるうえでは、サッシの色は変えられないことがよくあります。そこまで含めてトータル的な色合いを模索するのも大切です。

どんなイメージやプランニングでも、最終的な発色は職人の技術にかかっています。シンニッケンではなに色でもきれいに仕上げてきました効果的な差し色の使いかたなども含め、ご提案できるのがシンニッケンです。これまで培ってきた技術も含め、外壁塗装に関することはいつでもご相談ください。

https://www.shinnikken.jp/estimate/
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