【外壁塗装色の選び方】あなたの好みはなに色?ポイントを解説

最終更新 : 2023.09.08

外壁塗装にも、いろいろな色があります。あまりに種類が豊富なので、自分の好みの色を見つけてみるだけでも楽しくなりませんか?しかし、どんな色でもいいのかといえば、実はそうではありません。いろいろな条件があり、そこから選んでいかなければいけないからです。

あなたの好みはなに色?ポイントを解説

好みだけで選ぶと、後悔するかもしれません。

では、どのような色で検討していけばいいでしょうか。色を決めるポイントはいくつもあります。後悔しないためにも、人気だけではなく、本当に大事なポイントも見逃さないようにしてください。

外壁塗装の色を決める基本的なポイント

まずは外壁塗装の色をどう決めるべきか、ポイントを解説していきます。失敗しないために必要なポイントをまとめましたので、順番に見ていきましょう。

近隣との調和

近隣にはどのような住宅が建っているでしょうか?その住宅の色合いはどうでしょう。

あなたの好みはなに色?ポイントを解説

あなたの好みは何色?ポイントを解説

たとえば自分で好きな色にしたとします。周りの住宅とまったく合わないような異質な存在になれば、必ず目立つはずです。それがいいという方もいらっしゃるかもしれません。ですが、あまりいいイメージを抱かれない可能性もあります。

場所によっては景観条例を設けられている所もあるくらい、近隣との調和を重視している地域もあります。

外壁塗装の場合、後悔してもすぐに塗り替えられません。多額の費用も支払うため、後悔しないように近隣との調和を図ることも大切な判断材料の一つとなります。。

自己主張したい部分もあるかもしれませんが、うまくコントロールしていくべきでしょう。

イメージの言語化

自分が持っている色のイメージを言葉にできますか?望む姿を言語化できるなら、だれかに話してみるといいでしょう。そこから思っている外壁塗装色の姿が見えてくるからです。

直接的なイメージでなくても構いません。どんな家庭にしたいのか、そんなところからでもイメージを作り出していけるからです。

優しい家庭にしたいとします。家族が仲良く過ごせるような家にしたいと思えば、ナチュラルで柔らかい色合いがいいでしょう。黒などソリッドなカラーとはイメージが合いませんよね。クリームなど明るいカラーにすると、イメージに沿ってきます。

言語化してみるだけで、かなり違いがあるのがわかるでしょうか。今現在だけではなく、将来的なことも言語化すると、イメージはどんどん固まるものなのです。

実際の色との比較

自分達が黒にしたいと思っているとします。ですが、黒もいろいろな種類があることに気が付きませんか?白にしたいとしても、真っ白なのかクリームなのかもあるでしょう。実は微妙な違いもひとつの言葉にしているかもしれないのです。

色のイメージと言葉は、いろいろな違いが生まれます。実際に塗装してみると、さらに違いが出てくることも少なくありません。これにはさまざまな要因が絡んでいるからです。

外壁塗装では、カタログを見ることもあるでしょう。ただ、カタログは、参考でしかありません。光との関係があり、カタログ通りにはならないからです。

人間にとって、色とは光です。光を強く受ければ、真っ黒でもグレーに見えます。つまり、色は光が強く当たるだけで薄く白っぽく見えるのです。

カタログも明かりの下で見るのと自然光では違います。さらに紙質にも影響されるため、正確な色とはとてもいえません。

少しでも正確にしようとしたら、カタログを持って家の壁に当ててみる方法があります。これでも正確ではありませんが、イメージとしてはとらえやすくなる方法です。

自然光と時間

色と光の関係を上げましたが、光は時間によって変わることも忘れてはいけない要因です。朝の光と夜の光は違いますよね。晴れた日と曇りの日も違います。その時間によって、自然光は違いが出てくるのです。安定した光とは無縁と思ってもいいぐらい違います。

光の強さが変われば、色の感じも変わりますが、時間をずらしたりしながら、色々なパターンで比較しイメージをまとめていくといいでしょう。

人気や流行

外壁塗装色を決めるうえで、大きな影響を受けるのが人気や流行です。

人気や流行のうらには、スタンダードなカラーというイメージも出てきます。外れない色合いもあるわけですが、流行が先行しすぎて奇抜な色合いになるケースもあるのです。流行が過ぎてみると、この色を選んだのは失敗だったと後悔するかもしれません。

ポイントは人気や流行は取り入れながら、アクセントカラーにしてみることです。スタンダードな外壁色の中に人気や流行を取り入れるぐらいなら、影響も最小限で済ませられます。組み合わせてみて違和感があるようなら、どこかに問題がある証拠です。

このような軸の決めかたも重要となりますので、斬新などの言葉に踊らされないように、失敗しない選択が必要になります。

色見本

塗装には色見本というものがあります。小さいものであれば、単語帳のような大きさのものもあり、手軽に色を確認できる方法です。ですが、これには落とし穴があるのを忘れてはいけません。

あなたの好みはなに色?ポイントを解説

色見本もカタログのカラーと変わらないものです。ただ色見本として揃えられていることが違いとなります。色同士を比較しやすいことはメリットですが、あくまでも見本レベルとしてとらえておくべきでしょう。

本来大切なことは、施工会社などと意思の疎通をすることです。色見本を使って話をすれば、自分のイメージを伝えやすくなります。そごを生じにくい状況を作るために色見本を使うのです。

たとえば青という言葉があります。ブルーといえば分かりやすいかもしれませんが、地域や年代によっては緑が青と表現されることがあるのです。青というか緑というかとなれば、どの色のことを指しているかわかりませんよね。それでは意思の疎通が効かないため、色見本のようなもので共通項とできるのです。

カラーシミュレーションを使う

色見本では、正確な色が割り出せません。カタログカラーでも同様ですが、もっと正確な色を作り出せたらどうでしょうか。自分の家に色を塗ってみたらこうなるという正確な情報があれば、意思と現実のずれは解消できるのです。

現実的に塗ってみなければわからないことは確かですが、いまはカラーシミュレーションという方法があります。カラーシミュレーションの良さは、塗らないでも色を試せることです。それも現実的な色として試せることができる可能性が広がってきました。

カラーシミュレーションは、コンピューターによって再現する方法です。実際に当たる日光なども計算に取り入れ、どのような色になるか試算できます。これによって塗料の選択や配合などもできるため、多くの場面で使われるようになりました。以前はただ入力された色を写真に当てはめるだけでしたが、現在は精度に大きな違いが生まれてきているのです。

シンニッケンのカラーシミュレーションも精度が高く、現実に近い色合いを再現できます。試してみると違いがわかりますし、バランスの確認も可能です。色合いを変えることで、汚れが目立ちやすいかの判断にも使えます。

ツヤ

外壁塗装色で白にしたいとしましょう。白というだけで通じるでしょうか。なぜならツヤというのも大事な情報になるからです。

ツヤは塗料の選択にもつながる大事な要素で、違いがはっきりと出てきます。時間とともに失われやすい部分でもあり、ツヤが出やすい色もあるため選択の重要な要件となるのです。 ツヤは印象の違いになって現れます。輝き明るく見えるようになるのもツヤの大事なポイントです。

どちらでもいいと思いがちですが、イメージと差が出てくるポイントにもなるため、しっかりと押さえておきましょう。

外壁塗装色の選択でよくある失敗

外壁塗装色を決める際によくある失敗があります。あとで後悔しても塗り替えは簡単にはできません。これまでの失敗例を参考に、イメージに合った外壁塗装色を選択するのも大切でしょう。

イメージと違う

基本的なポイントでもご紹介しましたが、イメージと違う可能性は常に出てきます。原因は、自分が思っているイメージと仕上がりが違うからです。もう少し原因をまとめていきましょう。

なぜイメージと違ったのかといえば、「伝えきれなかった」「担当者の意図がつかみ取れなかった」ことがあげられます。

あなたの好みはなに色?ポイントを解説

あなたの好みは何色?ポイントを解説

言語化したときにずれが生じる可能性があるためですが、正確な情報を共有するためにカラーシミュレーションを使えば、多くの問題は解決できるでしょう。

施工上の問題もあります。施工してみたら、色が違って見える可能性として、配合の失敗や施工の質、現実の光の当たりかた、下地の外壁の色が影響のポイントです。

特殊な外壁塗装色を注文した場合、工場などで配合して施工します。この配合の段階で失敗すると、イメージとは違った色になる可能性があるでしょう。工場や研究所など会社の規模によって、こうした失敗は防げます。経験豊富な施工会社や製造メーカーなら、ほとんどない失敗です。

施工の質の問題も経験や実績で回避できます。どのような条件が重なると、発色などに問題が出るかわかるからです。色を間違うような単純なミスも防げます。光の当たりかたや下地の問題も知識と経験でカバーできるのです。

失敗のレベルとして、施工会社の選択の問題が出てきます。これまでの実績などを調べ、シンニッケンにお任せいただければ、まず起こらない失敗です。

汚れが目立つ

外壁を塗装してみたら、思いのほか汚れが目立つケースがあります。施工会社やメーカーからすると、汚れが目立つ外壁塗装色はなにかを理解しているはずです。それにもかかわらず、汚れが目立つ外壁塗装を選択したのに理由があるでしょう。

どうしてもイメージに沿った色合いにしたかった場合、汚れは我慢しなければいけないことも出てきます。色によっては、避けられない問題になりますよね。

わかっていて話をしていなかった場合もあるでしょう。これは施工会社側の問題です。経験と知識があれば、お客様に汚れが目立つ可能性を指摘します。それでも納得してもらえてから施工するのが一般的です。このプロセスを省いてしまうような施工会社を選ぶと後悔します。

汚れと同系色の外壁塗装色なら目立ちません。汚れを見ると、大半は原色ではないこともわかるでしょう。中間色なので、真っ白や黒など原色にすると、否が応でも目立つのです。スタイリッシュなカラー構成にすると、どうしても目立ちやすいことは覚えておいて損はありません。外壁塗装会社が原色を勧めない理由ともいえます。

玄関や屋根と合わない

外壁塗装というと、外壁だけ塗ると思うかもしれません。ところが、壁を見ると窓もあれば、玄関もあるはずです。いろいろな付帯物があるのが家の外壁。当然、色の組み合わせも存在します。

玄関などのドア周り、窓回りは、外壁の中でも大きな面積を占めるのです。面積が大きくなれば、色に与える影響も大きくなります。外壁塗装してみたら、どこかに違和感を覚えることも出てくるのです。

同様に屋根の色もあります。外壁ばかりにとらわれていると、屋根の色が浮き上がって見えることも多いのです。

大事なことは、面積の比率とバランスにあります。大きな面積ほど影響を受けやすいため、比率を考えてバランスをとる必要が出てくるのです。このような問題もカラーシミュレーションである程度予測できます。

シンニッケンのカラーシミュレーションを見てみる

塗装色の選びかたのポイント

基本的なところと、失敗例がわかったところで、どうやって外壁塗装の色を選ぶといいかを考えてみましょう。自分達の好みだけではなく、さまざまな影響がある要因も出てくるからです。特に避けられない問題も出てくるため、考慮して選ばなければいけません。

面積効果

人間の目は、意外と正確ではありません。さまざまな錯覚を起こすからです。

代表的なのは思い込みで、考えていた色と違うことがあります。見ているものが正確ではない可能性も忘れてはいけません。その錯覚に面積効果があります。

外壁塗装色を決めるとき、比較検討をする上で、色見本を使うことがあるはずです。ただ、この色が正確に見えていなかったらどうでしょうか。

まず、大きな色見本と小さな見本を比べてみます。同じ色なのですから、当然同じように見えますよね。でも、なにか色が違うと感じるのです。これが面積効果と呼ばれる現象で、目の錯覚によるものです。

色見本を見てみましょう。小さな色見本を見ると、明るい色の場合には四隅がくすんだように暗く見えていませんか?前面が同じ色に感じないはずです。逆に暗い色は大きな色見本ほど四隅がくすみます。

人間の目の構造に起因する問題で、避ける方法は特にありません。錯覚ですので、そういうものなのだと理解することのほうが重要です。認識してしまうと、そこまで違和感を覚えなくなります。これも頭の中で錯覚なのだと理解したからです。

カラーシミュレーションを使うと、面積効果の影響をかなり下げられます。色見本だけではなく、シンニッケンのカラーシミュレーションの活用をお勧めする理由の一つです。

景観ガイドライン

すべての地域に該当するわけではありませんが、景観ガイドラインによってさまざまなことが規制されているケースがあります。特に観光地に多く見られる条例で、一定の基準を守らなければいけません。

市民や事業者、地方行政が連携して統一した規格の元で街並みを作ることを目的としています。観光地に地域色があるのはこのガイドラインが設定されているからです。

例えば、どこを見ても、茶系で統一されている風景を見たことがありませんか?コンビニなどの看板も茶色で、「なぜだろう?」と思う場面があるはずです。これは景観ガイドラインが定められており、ほかの色が使えないため、ガイドラインに併せて色合いを作っています。

景観ガイドラインの対象は商業建築物だけではありません。一般の住宅にも適用されることが出てくるのです。

景観ガイドラインがある場合、一般住宅でも一定色以外使えません。ほかの色では建築許可が下りないからです。自分の土地に建てる家だとしても、認められませんので注意しなければいけません。各行政で定めるものになるため、HPなどで確認すればどの色になるかわかります。施工会社でも理解しているので、営業担当に聞いてみるといいでしょう。

変色の問題

外壁塗装の色は、いつまでも同じように保てるわけではありません。ここには紫外線などが関係してくるからです。色は光と関係がありますが、紫外線による影響も違います。紫外線を吸収しやすい色などは、どうしても変色しやすい問題を抱えるのです。

一般的に注意するべきなのは、濃い原色です。原色系は影響が出るとすぐに違和感が出てくるため、色あせたことがわかります。日が当たりやすい場所と当たりにくい場所での違いも出てくるのです。

紫外線を吸収しやすい赤や紫も注意が必要です。 一般的に施工会社では注意喚起します。こうした外壁塗装色は、あとで後悔しやすいからです。

ツートンの場合の配色

人気や流行に影響を受けると、ツートンでの配色を選択したくなるかもしれません。問題はこの配色です。ツートンにするというと、車のカラーを思い出すかもしれませんが、現実的に組み合わせは大変難しいのです。

色にはそれぞれ印象がありますが、配色によってお互いを打ち消し合うような事態が起こります。いろいろな事例がありますが、上に暗く重い感じの色、下にライトな白系を同じ比率で配置するとしましょう。こうなると頭でっかちに見えて、つぶれて見えるようになります。不安定な感じも与えるのです。これは白黒の2色の配置で考えてみるとすぐにわかるポイントです。

ツートンにするなら、過去の事例をできるだけ多く持っている塗装会社に相談することが大切です。過去の事例があれば、どのような見えかたになるかがわかります。実際の施工事例があるからです。

ツートンにすると、イメージから逸脱しそうなときも、経験がある塗装会社なら教えてくれます。一時的な流行で選ぶには、あまりにリスクが大きいからです。

色と印象

外壁塗装色だけではなく、人間には色に対する印象があります。文化や歴史などにも影響を受けるため、海外の外壁塗装の色が気に入っても、実際にマッチしないことがあったりもするのです。

あなたの好みはなに色?ポイントを解説

代表的なところでは、白系は柔らかなイメージが出てきます。落ち着て清楚といったところも印象として出てくるはずです。半面、汚れが目立ちそうなどの印象もあるかもしれません。

黒になると、スタイリッシュなイメージが強く出ます。暗く締まった色に見え、個性の強さも出てくるのです。あまりいいイメージを与えないこともあるのが黒ともいえます。

茶はスタイリッシュでありながら、濃さなどでイメージが変わる色です。高級感が出やすい色でもあり、ナチュラルに仕上げることができるため、人気が高まってきました。

たった3色ですが、これだけの印象が出てきます。自分が求めるイメージの言語化と合わせ、選ぶポイントになるのです。

彩度

色にはさまざまな要素がありますが、属性として重要なのが彩度です。色の属性は3つあり、色相、彩度、明度にわかれます。色相は色の位置で、リング状に並んでいるのを見たことがあるでしょう。どの位置に属するか、それが色相です。

明度は明るさのことで、明度が上がれば白に近づきます。下がると黒に近づくと思うと分かりやすいはずです。

では、彩度とはなんでしょうか。色の鮮やかさを示す属性で、明度が上がると鮮やかでビビットなカラーになります。下がると色として色彩を失いますが、落ち着いた色合いの印象を受けるのです。

つまり、同じ色だったとしても彩度を変えると印象が変わります。鮮明に見せたいなら上げればいいわけですし、落ち着かせたいなら下げればいいのです。

ところが、この彩度がない色があります。無彩色と呼びますが、白や黒、グレーは彩度がありません。ではなにで印象が変わるのかといえば、周りの色です。隣接した色の彩度によって影響を受けます。彩度が低い色と隣り合わせになると、鮮やかに見えるのです。

もちろん、逆も起こります。 ツートンカラーで影響を受けるだけではありません。玄関や窓などの付帯物の影響も受けるので、色を決めるときの参考にするといいでしょう。

汚れやすさ

実際に塗られている外壁塗装の色は、ビビットで目立つ原色が少ないのはなぜでしょうか。答えは単純で汚れの問題があるからです。

原色は汚れやすいわけですが、どうしても差別化したいという発想が出てくるかもしれません。機能性を犠牲にしてまで選ぶべきものなのか、そこまで洗浄できるかも踏まえて考えてみる必要があるでしょう。

黒と汚れ

黒を選びたいという希望は、かなりの数に上るかもしれません。汚れやすさでも同様ですが、なぜ黒の外壁塗装が少ないかを考えてみなければいけません。

真っ黒な汚れがつきやすい場所なら、黒は目立たなくできます。ですが、ほとんどの汚れは中間色で白っぽいことがわかるでしょうか。茶色っぽい砂ぼこりなど、黒に付着すればすぐにわかります。汚れていることに気が付くのです。スタイリッシュになりますが、とにかく手間がかかりやすいことも避けられる理由になるでしょう。 重苦しさもあります。

重厚なカラーではありますが、どうしても沈んで見える色です。ツートンで白などとともに配色すると避けられるところもありますが、比率も踏まえて選ばなければいけません。アクセントカラーがないと活きない色になり、配色も難しいため避けられることが多いのです。

室内の温度との関係

外壁塗装色と室内の温度には熱の吸収という問題がかかわってきます。濃い色は太陽光を吸収しやすく、白く淡い色は吸収しにくくなるのは周知の事実です。白と黒を比べると、かなりの温度差が生まれてきます。

ポイントは構造的なところにもあります。断熱がしっかりしている塗料や外壁材を使っていると、温度変化はあまり見られません。ですが、これはそもそも色の選択としては別の段階の話です。室内温度を上げたくないなら淡い色、逆に寒い地域なら濃い色のほうが効率がいいとなります。

外壁と室内の温度が関係ないとしている情報も目にするかもしれません。これは太陽光が当たる時間が違うから、窓の影響のほうが大きいからとしているでしょう。しかし、家の外側で最も大きな面は外壁と屋根です。だからこそ、断熱塗料や遮熱塗料が考えられてきたのです。

もしも影響がないのなら、このような塗料は効果を発揮しないことになります。エコロジーの観点からもさまざまな方法がとられてきた現在。影響がないという考えかたはナンセンスであるといえるのです。

シンニッケンの外壁塗料は断熱・遮熱効果が抜群

面積比

面積と印象は大きな関係があります。家の外側で最も大きな面積を占める外壁は、家の印象を決めます。もうひとつ大きな面積を持つのが屋根です。この2つでほとんどの面積を占めますが、面積比を考えてみることも必要でしょう。

色の並びでも印象は変わります。ツートンにしないでも、実は一般住宅は2色以上使われているのです。さらに窓や玄関などの色が差し色になります。ここまでの面積比も踏まえ、色を決めることが必要です。

人気の色と組み合わせ

色にはさまざまな組み合わせがあります。忌避される組み合わせもあるのは、それぞれ印象があり、影響を受けやすいからです。人気の色の前に、どんな印象を与えるのか、基礎的な部分から押さえていきましょう。

基礎知識

色の基礎知識として、各色の印象を覚えておくといいでしょう。印象の違いや強さがわかると、配色にも参考になるからです。

外壁塗装ではあまり選ばれないのが赤です。情熱的で積極性がある代わりに攻撃的な印象を与えます。エネルギッシュなカラーであり、勝利や創造につながりますが、強さやイラつきなどのネガティブな部分も与える色です。外壁塗装では紫外線を吸収しやすく、現実的にマッチしにくいのでほぼ使われません。

珍しい色合いですが、明るい印象を与えるのが黄です。暖色のひとつで明るい印象を与える一方、膨張色として大きく見えます。汚れが目立ちにくい原色ですが、単独で使うには影響が強すぎる部分もある色です。

大きな建物でほぼ使われませんが、小さな家を大きく見せたいときや、緑の多い家では明るい印象を作り出せます。

彩度によって大きな違いが出てくるのが緑です。あまりに鮮やかになると異質な感じを出しますが、柔らかな緑なら清廉さも作り出せます。ヨーロッパで多く使われることもあり、オシャレな感じを演出できる色です。

現実的には全体を緑にすることはまれであり、アクセントカラーとして用いられる事が多いです。

クールで洗練された色のイメージがあるのが青です。イメージとしては穏やかな部分があるものの、神秘的な感じも与えます。平和の象徴として使われる色ですが、逆に冷たさを感じることもある色です。

商業施設や店舗などの外壁や、最近では一般住宅のアクセントカラーとして使われる事が多くなった色です。

高貴な色としてのイメージがある紫ですが、色の印象が強すぎるため、外壁全体には使いにくいでしょう。

オシャレな印象を作り出せる一方で、彩度などによってはやんちゃ過ぎるイメージにつながります。若い層の家のイメージも強まるため、ラベンダーなど柔らかい影響の少ない色が基本です。やはりアクセントカラーとして使うほうがいいでしょう。

ピンク

ファニーな感じを作るのがピンクです。実際にはベージュやオレンジに近い色もあり、ピンクといっても幅が広がります。暖色なので明るく見せられますが、かなり目立つ印象です。鮮やかなピンクになると、静かな住宅地には向きません

茶色

外壁塗装として人気があるのが茶色です。茶色も選択肢の広い色で、濃くするとシックに、淡くすると暖かみを感じます。白との相性もいい色として使われてきました。

雰囲気としては落ち着いた印象を与えます。差別化をしたい人なら、白と組み合わせるなど、色遣いの面白さもあるでしょう。

若年層が好みやすいのが黒です。汚れが目立ちやすい色であり、人気と裏腹に飽きやすいことも問題です。熱の吸収がいい色になるため、寒冷地では好まれることもあります。

黒といってもグレーを含むケースも多く、印象には幅があるといえるでしょう。伝えるときには、どの程度濃い黒なのかも含めると伝わります。

ベージュ

表現が難しい色のひとつがベージュです。範囲が広いため、ベージュといってもいろいろな色が含まれるからです。ルージュピンクのような色もベージュと呼びますし、もっと茶系や白が強い色もベージュと呼びます。

黄色味がかったカラーもあるため、カラーシミュレーションなどではっきりさせておかなければいけません。

印象としては彩度が上がるため、優し気で暖かみのある印象を受けます。外壁塗装としては、トップクラスで人気がある色です。

白も人気がある色です。清楚で美しさをイメージさせる色で、シンプルに見えます。高級感を感じるのは、白亜の宮殿といった言葉にも表れているでしょう。

白の最大の特徴は、どんな色にも合わせやすいところです。メインカラーにもなり、アクセントカラーにもなってくれます。屋根の色との相性もいいことから、多くの住宅で使われてきました。

汚れやすい印象があるかもしれませんが、シンニッケンのように防汚性の高い塗料を使えば心配は低減されます。

同系色の理由

ツートンを含め、なぜ同系色を使うことが多いのでしょうか。勧められるがままに選んでも、不自然さを感じないと思いませんか?

同系色にすると、まとまりが良くなります。黒と白など寒色に揃えればスタイリッシュな感じを強めますし暖色にすれば暖かみでまとまるからです。

ここで注目してほしいのは、ほとんどの組み合わせに白かベージュがいる点にあります。どちらも人気の色ですが、ほかの色を引き立てることができるのです。逆にメインカラーにしてアクセントカラーを使うだけで、色合いを効果的に引き立てます。

屋根でも同じことがいえますので、同系色で合わせてみるといいでしょう。

人気の外壁塗装色

人気の外装塗装色には、いろいろなパターンがあります。屋根を含め組み合わせ次第で違いがあるところを確認しておきましょう。

ナチュラル

自然な雰囲気で安心感があるのがナチュラルです。

白と茶色が代表的で、上品な印象です。白は2階など上方にするだけで汚れが目立たなくなります。低い位置に暗い色が来ると、安定感が強まり、安心感も覚える配色です。

エレガント

清涼感があり、美しい外観になる組み合わせです。ベージュや少し暗めのオレンジなどの組み合わせで、清涼感を強めた印象が出てきます。白との組み合わることもありますが、樋や門扉などアクセントと組み合わせも意識するといいでしょう。

シック

落ち着いた組み合わせになるシックは、白を中心とした組み合わせは落ち着いた印象を作ります。汚れが目立ちにくいグレーを中心にすることが多いですね。黒を入れる大胆な組み合わせもありますが、汚れが目立つため、防汚できるトップコートなどの加工も必要です。

アクティブ

行動的に見える色を使った外壁塗装色の組み合わせです。主に暖色が選ばれ、かなり強めの色を選択します。ピンクが代表的で、個性が強まる組み合わせです。落ち着いた色合いにすると、なじみやすい組み合わせに代わります。

まとめ

外壁塗装の選択肢としては、ベージュか白が人気です。実際にベージュといっても白の派生でもあり、防汚性能を持った塗料にすれば、汚れの心配もしないで済みます。 実際にどのような印象になるのか、シンニッケンのカラーシミュレーションで試してみるといいでしょう。実際の事例とも比較してもらえば、印象の変化も感じられるのでお勧めです。

https://www.shinnikken.jp/estimate/
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