ツートン外壁の人気配色8選|かっこよく仕上げるコツと後悔しない選び方
最終更新 : 2025.06.24

住宅の外観を大きく左右する外壁。
住宅街を歩いていると、おしゃれでセンスが感じられるツートンカラーの外壁を目にすることもあります。
外壁は定期的な塗り替えが必要ですが、「どうせならかっこいいツートン外壁に仕上げたい」「個性を演出できる色使いや色の組み合わせを知りたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ツートン外壁で人気の色の組み合わせ事例と、かっこいい見た目に仕上げるためのコツをご紹介します。

Contents
かっこいい・おしゃれなツートン外壁をつくるためのポイント

ツートン外壁は、必ずしも好みの色を組み合わせるだけでかっこよく仕上がるとは限りません。
おしゃれでセンスが光るツートン外壁をつくるにはどういったポイントを押さえておけば良いのでしょうか。
濃い色を下に使う
ツートン外壁をバランスよくまとめる基本は「濃い色を下、淡い色を上」に配置することです。
視覚的な安定感をもたらすこの手法は、建物全体にどっしりとした落ち着きを与えてくれます。
逆に濃い色を上にすると、重心が高く見えて不安定な印象を与えてしまうため、安心感があり洗練された外観に仕上げるためには「重いものは下に」という視覚的原則を活かしましょう。
色の比率は7:3〜6:4
配色のバランスも重要なデザイン要素です。
ツートンカラーを美しく見せるためには、メインのカラーとアクセントカラーの比率を7:3〜6:4程度にするのが理想的といわれています。
均等すぎる配分ではかえって中途半端な印象になるため、あくまで「主役」と「引き立て役」を明確にするのがポイントです。
屋根・サッシなどと合わせる
外壁の色は好みに応じて選択するのが基本ではありますが、屋根やサッシ、玄関ドアといった他の建材との調和も大切です。
たとえば、屋根や玄関ドアがシックな黒で統一されているのに、外壁だけが原色やパステル系の明るいカラーだと、建物全体のバランスが崩れ、外壁だけが浮いた印象になってしまうことも。
淡い色を取り入れたい場合でも、外壁の一部に屋根やサッシと同系統の色を取り入れることで一体感が生まれ、建物全体がまとまりのあるデザインに仕上がります。
単純に好みの色を組み合わせるのではなく、建物全体を俯瞰的に見て色の流れやつながりを意識することが大切です。
使う色は3色までにする
見た目や個性を重視するあまり、たとえば「屋根は黒、2階外壁は水色、1階外壁は青色、バルコニー部分は黄色」といったように、さまざまな色を詰め込んでしまうと雑多な印象を与えてしまうこともあります。
多くの色を使いすぎるのではなく、ツートンの外壁をベースにしても屋根やサッシなどでさらに色味が加わることを考えると、使用する色は多くても3色以内に抑えるのが無難といえるでしょう。
色使いに迷ったときは、ベースカラーとサブカラー、アクセントカラーの3つに役割を分けて考えると配色しやすくなります。
色数を絞ることで建物全体に統一感が生まれ、スタイリッシュで引き締まった印象に仕上がります。
ビビッドカラーは面積を抑える
赤やオレンジ、黄色といったビビッドカラーは、建物に個性を演出できる反面、広い面積で使うと圧迫感や派手さが目立ちすぎることがあります。
こうした鮮やかな色は、あくまでアクセントとして取り入れるのがベターです。
たとえば、玄関まわりやサッシ、バルコニーの一部など、視線が集まりやすいポイントに限定して用いると上品な印象を保てます。
周辺環境との調和
外壁のデザインは建物単体の美しさだけでなく、周囲の景観との調和も考慮することが大切です。
特に住宅街や自然が豊かな地域では、あまりにも派手な色使いは浮いた印象を抱かせたり、ときには近隣住民とのトラブルの原因になることも。
周辺との調和を意識することで、結果的に住まいの価値も高まります。
関連記事:外壁塗装の色選び完全ガイド|おすすめ色・人気色や失敗しないためのシミュレーションを紹介
ツートン外壁で人気の組み合わせ事例8選
ツートン外壁にもさまざまな色の組み合わせがあります。
特に人気の高い8つの配色パターンと、それぞれが醸し出す雰囲気について紹介します。
1.黒×白

黒と白のツートンはコントラストがはっきりしており、シャープな印象を与えます。
特に直線的なデザインと相性が良く、洗練されたスタイリッシュな佇まいに仕上げたいという方におすすめ。
近代的な都会の住宅はもちろんですが、伝統的な日本家屋にもマッチする組み合わせです。
2.ネイビー×白

上品で落ち着いた印象の外壁に仕上げたい場合には、ネイビーと白の組み合わせがおすすめです。
ネイビーの深みと白の軽やかさが絶妙にマッチし、清潔感がありスマートな外観になります。
また、時間帯によって印象が変わるのも特徴的で、特に夕暮れ時にはネイビーの深みが一層強調されます。
3.ブルーグレー×ライトベージュ

住宅街の景観にマッチした北欧風のデザインに仕上げたい場合には、ブルーグレーとライトベージュの組み合わせがおすすめです。
彩度を抑えたブルーグレーとナチュラルなベージュの組み合わせは、やさしく穏やかな雰囲気を演出します。
4.ブラウン×アイボリー

幅広い住宅にマッチする定番のスタイルとしておすすめなのがブラウンとアイボリーです。
木の質感を思わせるブラウンと柔らかい色調のアイボリーの組み合わせは、懐かしさを感じさせ落ち着いた雰囲気の外壁に仕上がります。
5.ダークグレーとライトベージュ

ダークグレーとライトベージュの組み合わせは、メリハリのあるツートン配色で外観を引き締めつつ、やわらかさもプラスできる人気のデザインです。
濃いグレーを下に使うことで安定感が生まれ、ライトベージュの明るさが重たくなりすぎるのを防ぎます。
シンプルながら上品で落ち着いた印象を与えたい方におすすめの配色です。
6.チャコールグレー×スモーキーグレー

重厚感があり落ち着いた印象の外壁に仕上げたい場合にはチャコールグレーとスモーキーグレーの組み合わせがおすすめです。
どちらもグレー系統の色ではありますが、濃淡で構成される配色のため主張しすぎず統一感のある外観に仕上がります。
一般的な木造住宅はもちろんのこと、ガレージハウスにもマッチする配色です。
7.ベージュ×アイボリー

ベージュとアイボリーはともに淡色系のため、主張しすぎない色同士の組み合わせで清潔感が感じられ、飽きのこない外観に仕上がります。
周辺環境や景観との調和にも優れており、長く住み続ける住宅にふさわしい穏やかなデザインといえるでしょう。
8.アイボリー×オレンジベージュ

柔らかなアイボリーと温かみのあるオレンジベージュを組み合わせることで、陽だまりのような明るい印象の外壁に仕上がります。
かわいらしさや優しさが際立ち、ファミリー向けの住宅にも人気のカラーです。

ツートン外壁でありがちな失敗と対策

ツートン外壁はおしゃれな印象を与える一方で、色の選び方や施工の過程を誤ると見た目の印象が悪くなってしまいます。
代表的な失敗例とその防止策をご紹介します。
色の組み合わせが悪い
赤や黄色といった鮮やかなビビッドカラー同士を組み合わせたり、多くの色を使いすぎてしまうと、ちぐはぐで落ち着きのない印象になります。
色使いに迷ったら、まずは同系統の色で明度差をつけることを意識しましょう。
たとえば濃いグレーをメインカラーにするのであれば、もう1色は引き立て役として白や淡いベージュ、アイボリーを使用してみるのもおすすめです。
周囲の家から浮いてしまう
派手な色や個性的すぎる配色を選んだ場合、周囲の住宅との調和がとれず悪目立ちしてしまうことがあります。
近隣にどういった建物が多いのか、色使いやトーンを参考にしながら合わせつつ、ドアや窓まわりなど部分的な箇所にアクセントカラーを採用すると、バランスが取れ個性も演出できます。
さらに、地域によっては景観条例が施行されているところもあるため、事前に確認しておきましょう。
塗り分けラインが不自然
色の組み合わせが良くても、左右で境界のラインがズレていたり曲がっているなどして施工品質が低いと、見栄えを大きく損ねてしまうことがあります。
また、色をどこで切り替えるかも重要なポイント。
一般的には1階と2階の間、バルコニーの下端、外壁の目地や帯板など、建物の構造に沿った水平ラインで塗り分けるのが基本です。
施工会社によっても作業の品質や精度は異なるため、美しい仕上がりを実現するためにも実績が豊富で信頼性の高い業者を選びましょう。
仕上がりの色がイメージと違う
外壁の色は日光の当たり具合や見る角度によって見え方が変わるケースが少なくありません。
カタログやサンプルで事前に色を確認していたとしても、実際の建物に塗られた色の印象が大きく異なることがあります。
色を決める際は、できるだけ面積が大きいサイズのサンプルを取り寄せ、実際に施行する外壁に当て自然光の下で確認しましょう。
関連記事:外壁塗装の色はカラーシミュレーションが大事!後悔しない為にもまずはシミュレーション!
ツートン外壁の配色で後悔しないための方法

満足度の高いツートンカラーに仕上げるためには、色の組み合わせや配色のバランスが重要です。
完成後に「思っていたのと違った」と後悔しないために、押さえておきたい3つのポイントをご紹介しましょう。
シミュレーターで確認する
最近では、多くの住宅メーカーや施工会社が外観カラーシミュレーターを提供しています。
自宅の外観写真を使って配色を試せるものもあり、完成イメージを視覚的に掴みやすいのが魅力です。
ただし、ディスプレイ上に表示される色味はあくまで参考程度と認識しておきましょう。
パソコンやスマホの画面設定や周囲の光によっても色の見え方は異なるため、シミュレーターだけで判断するのはおすすめできません。
カラーサンプルを屋外で見る
カタログなどに掲載されているカラーサンプルは、色の組み合わせを検討するために効果的なツールです。
しかし、カラーサンプルの多くはサイズが小さいほか、屋内と屋外では色の見え方が異なるケースもあります。
できるだけ面積の大きいカラーサンプルを取り寄せ、屋外で外壁に当てながら色の見え方をチェックしておきましょう。
異なる時間帯・条件で見比べる
外壁に使用する色や塗料によっては、時間帯や日光の当たり具合によって印象が大きく変わって見えるものもあります。
そのため、カラーサンプルを屋外でチェックする際には、午前と午後、晴れの日と曇りの日など、異なる時間帯や条件で見ておくとより確かな判断ができます。
壁材の質感と色の相性を確認する
ツートン外壁は塗料の色だけに注目しがちですが、壁材の質感や素材によっても色の印象は変わってくることがあります。
たとえば、同じグレーでもマットなサイディングとツヤのあるタイルでは、光の反射の仕方や質感の重厚感がまったく異なります。
施工会社の担当者とも相談しながら、自宅の壁材にはどういった塗料がマッチするのかを吟味しましょう。
外構や植栽とのトータルコーディネート
外壁だけでなく、門扉や玄関アプローチ、フェンス、植栽などの外構も住宅を構成する重要な要素であり、これらと調和しているかもチェックしましょう。
たとえば、外構にウッド調の素材が多く使用されているのであれば、外壁にもブラウン系を取り入れると統一感が出ます。

ツートン外壁の費用と施工の注意点

ツートン外壁の施工にあたっては、仕上がりの満足度とコストのバランスをとるためにも以下のポイントを把握しておきましょう。
単色に比べて費用が高くなりやすい
ツートン外壁は複数の塗料を使用するため、単色仕上げよりも費用が高くなるケースがあります。
複数の塗料を使用するため材料費がかかることや、住宅によっては複雑な塗り分け作業が求められ通常よりも手間と時間を要することが主な理由です。
塗料のタイプや塗り方で価格が変わる
ツートン外壁の施工にあたって特に注意したいのが、アクリル系とフッ素系、シリコン系など異なるタイプの塗料を組み合わせて使用するケースです。
たとえば、アクリル系の塗料は安価で耐用年数が短いのに対し、フッ素系の塗料は高額ですがアクリル系の2〜3倍の耐用年数を誇ります。
強い紫外線から守るために、南面など一部の外壁に耐久性の高い塗料を使用した場合、その分コストも高くなるため注意しましょう。
関連記事:外壁塗装の人気色グレー|汚れにくくおしゃれな外観に仕上げるコツ
ご自宅に合うかっこいいツートン外壁をシンニッケンがご提案
満足度の高いツートン外壁に仕上げるためには、色の組み合わせはもちろんのこと施工そのものの品質や壁材にマッチした塗料を選ぶことも重要なポイントです。
シンニッケンでは1990年の創業以降25万軒以上の施工実績があり、北海道から沖縄まで全国に支店を展開しています。
施工にあたっては一級診断士による事前調査を入念に行ったうえで、それぞれの住宅に合った配色や塗料選びを丁寧にアドバイス。
熟練の職人による作業と、最長20年の長期保証で万全のアフターケア体制も構築しています。

まとめ
スタイリッシュでかっこいいツートン外壁に仕上げるためには、色の組み合わせや比率、周辺環境との調和なども考慮する必要があります。
色の組み合わせに迷ったら、今回ご紹介した人気の組み合わせ事例も参考にしてみてください。
また、満足度の高い仕上がりを実現するには信頼性の高い施工業者を選ぶことも重要なポイントです。
「かっこいいツートン外壁にしたいが、自宅にマッチした配色がわからない」「安心して依頼できる信頼性の高い施工会社が見つからない」とお悩みの方は、ぜひ一度シンニッケンへご相談ください。