湿度の高い鹿児島!外壁塗装で気をつけたい注意点を解説

最終更新 : 2022.07.28

鹿児島で外壁塗装をする際に注意すること。

湿度の高い鹿児島!外壁塗装で気をつけたい注意点を解説

気候に特徴がある鹿児島

世界的にみれば小さな面積ですが、日本は東西に細長い地形を持っており、地域によって気候の違いがあります。特に鹿児島県は九州の南端で、特徴的な気候の地域です。外壁塗装をする上でも、この特徴が影響を及ぼします。
日本のほかの地域でも、気温が高く湿度も上がりやすい地域では、外壁塗装施工の参考になることが出てくるでしょう。特に夏や高温多湿の時期に外壁塗装を考えている人は、どのような点に注意したらいいか参考にしてください

鹿児島の湿度の高さと年間降水量

鹿児島の湿度の高さを測るとき、注目ポイントが年平均相対湿度です。湿度には絶対湿度と相対湿度があります。一般的に天気予報などで湿度を表示するのに使われているのが相対湿度です。
空気には、抱え込める水分に限界があります。この限界値は気温によって変動するのです。一般的に飽和水蒸気量と呼ばれます。この飽和水蒸気量に対して、どのぐらいの水蒸気が含まれているのかを示すのが相対湿度です。つまり、夏の35度と冬の5℃では、飽和水蒸気量は変化しており、一定ではありません。
実際に空気の中にどれぐらい水蒸気が含まれているのかを表すのが絶対湿度です。こちらは量をあらわすので、%ではなくg/㎥になります。表示の違いだけでも、どちらなのかわかりますね。

鹿児島の年平均相対湿度は、70%を超えます。大体70~75%で推移しており、年間を通じてかなり高湿度なのがわかると思います。高湿度は外壁塗装の施工条件としてけしてよくありません。ですが、年平均相対湿度は、鹿児島がダントツに高いわけではないのです。それどころか、都道府県で比較すると、中段より少し上といった順位に位置します。
順位的には、富山県や沖縄県、岩手県、島根県、福井県などが高く、九州の宮崎県の方が鹿児島よりも年平均相対湿度は上位です。つまり、鹿児島で外壁塗装をするときに注意すべきポイントを知ると、全国的にも依頼するときの知識として十分通用することになるでしょう。

ただし、鹿児島は年間降水量が全国でもトップクラスであり、年間的に雨が降りやすいこともわかります。雨が降ると外壁塗装工事はできないことが多いため、雨季の施工を考えている方にも参考になるでしょう。

外壁塗装できる湿度の条件

外壁塗装は、湿度と大きな関係があります。外壁塗装はいつでもどこでも施工できるわけではありません。建築工事標準仕様書・同解説 JASS18塗装工事に記載がありますが、気温が5℃未満、相対湿度が85%以上もしくは換気が適切でなく結露する等の条件では原則工事に着手しないとあります。つまり、この条件に当てはまるときは、外壁工事として問題が生じる可能性があるのです。
鹿児島は年間平均相対湿度が70%を超えることからも、85%に到達することもよくあります。降水量も多いため、建築工事標準仕様書の条件にかなりの確率で該当するのです。
ほかの地域でもこうした状況が生まれやすくなりますが、鹿児島は冬も暖かいため、ほかの件での雨季の参考にもなるでしょう。

外壁塗装が湿度で影響を受ける部分

鹿児島で外壁塗装をする場合、降水量の多さや湿度が影響してきます。その理由がわかると、なぜ外壁塗装工事に向いていない状況となるかがわかります。

塗料が固まるのに時間がかかる

外壁塗装の塗料は溶剤が含まれています。水性塗料なら水であり、油性塗料ならシンナーなどの有機溶剤です。これらが蒸発や揮発すると塗膜ができ固まります。湿度が高くなると、この溶剤が揮発しにくくなるのです。
空気は一定の水蒸気しか含めません。乾燥しているときなら、水が蒸発しても空気に含まれやすくなります。ところが、相対湿度が高くなると、水蒸気を含む余裕がなくなるのです。外壁塗装の塗料の水分にも影響を与えます。
実際に湿度が高い際には、揮発性のシンナーなどの有機溶剤を使う油性塗料の方が乾きはよくなります。それでも影響を受けるため、湿度が高い条件下では外壁塗装には向いていないのです。

かぶり現象

外壁塗装を行ったとき、白く色がぼけてつやがなくなる現象が起きます。これをかぶり現象と呼びますが、湿度と関連性がある状態です。
塗料の中には溶剤があり、これが乾燥して硬化します。液体は蒸発するときに熱が必要です。水が水蒸気になるには温めなければいけないですよね。塗料では周りの熱を奪ってエネルギーに変えて蒸発するのです。この現象を気化熱と呼びます。
熱をエネルギーとして奪われるので、塗装面も冷えだします。そうすると周りの空気中の温度も下がるため、飽和水蒸気量が下がるのです。これは絶対湿度の考え方と変わりません。
飽和できなくなった水分は、塗装の表面に水滴として浮かび上がってきます。これが結露です。塗料の表面に水滴がつくと、平らな面ができなくなり、乾燥した後はでこぼこの状態になります。でこぼこな表面は光の反射がバラバラになり、まるで白く濁ったようなつやがない状態になるのです

空気中の湿度が低ければ結露は起こりません。気温も高いと起こりにくくなります。つまり、鹿児島のように高湿度になりやすい環境は、かぶり現象が発生しやすいのです。

湿度の高い鹿児島でも外壁塗装できる

外壁塗装は湿度が高すぎる環境には向きません。しかし、鹿児島だから外壁塗装ができないというわけでありません。良質な外壁塗装業者であれば、十分対応できるので安心してください

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水性塗料より溶剤塗料

湿度が高い条件下では、水性塗料は水が揮発しにくく、どうしても乾燥に影響が出ます。そこで油性塗料である溶剤塗料を選択する方がいいとなるのです。
しかし、これは単純な比較であって、DIYなどで塗装する場合の条件となります。優良な外壁塗装の施工業者であれば、養生の仕方などでも変わってくるからです。鹿児島など高湿度の環境下で、どこか自分で直したい部分があるときに覚えておくといいでしょう。

見積もりに延長料金などの記載

工事の見積もりには、さまざまな内容が記載されます。お互いに内容に納得すれば契約を交わし工事に取り掛かる大事な資料です。
鹿児島のように、あまり外壁塗装に向いていない気象条件を持っている場合、見積もりに延長料金が記載されているケースがあります。天候条件などで工事が長引いたときに料金がかかるという意味です。はっきり書かれているだけ良心的で安全であるといえますが、本来必要か考えてみましょう。
外壁工事を依頼したのにもかかわらず、工期通りに終わらなかった状態を意味します。天気などの諸条件は、本来見積もりに含めて考えなければいけません。工事が延びたのは依頼者の責任ではないからです。
つまり、依頼者側から損害賠償を請求することはあっても、施工会社が延長料金を請求するのは正しい流れとは言えません。鹿児島のように条件がわかっている地域なら余計です。

工事スケジュールが長くなる可能性

延長料金請求にもつながる理由ですが、塗装工事はどうしても環境に左右されます。湿度の高い鹿児島であれば、工事スケジュールが延びてしまう可能性は十分にあるのです。
問題は工事スケジュールが延びることではなく、予定よりも時間がかかる可能性を知らないことにあるでしょう。もちろん、工事として予測するのは当然ですが、悪天候でさらに延びる可能性も理解しなければいけません。
時間をかけるのは、品質のためです。湿度が高く塗装に向かない条件なのにもかかわらず、無理やり工事して終わらせることは、品質はメリットがないので理解しておきましょう。

まとめ

鹿児島のように湿度の高い環境下でも、外壁塗装工事はできます。工事はできますが、できるだけ最高の品質を実現してくれる施工業者を見つけることが大切です
湿度が高くなれば、品質にも影響を及ぼします。条件的に難しいところがあるのは事実ですので、高いレベルの施工技術を持つ専門業者の力が必要です。
外壁塗装工事の仕上がりを決めるのは、技術力と判断力です。美しい景観を取り戻し、建物を守る力を発揮させるためにも、優良な外壁塗装業者に依頼していきましょう。

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