外壁塗装に立ち合いは必要?留守にする際の注意点や工程を解説
最終更新 : 2025.08.27
外壁塗装が大事なものだとわかっていても、どんな工程で施工されるかはあまり知らないものです。
工程を知っていると、工事を依頼する際にどのようなところに注意すればいいのかも見えてきます。
また、工事にかかる費用の理解にもつながってくるでしょう。
外壁塗装は安いものではありません。だからこそ、どのような工程に手がかかりやすいのか、人数などの把握にもつながる知識です。

外壁塗装に立ち合いは必要?
工事というとどうしても立ち会いが必要と思いがちですが、実際に立ち会いが必要なのは最初と最後ぐらいです。
現地確認で話を聞き、どのような流れになるのか立ち会いして決めていきます。
検査後に確認するときには立ち会いが必要です。
ここからわかるように、家にいなければいけないのもこの2回だけと思っていいでしょう。
あとは外側で作業しているため、立ち会う必要もありません。
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外壁塗装中に留守にする場合の注意点
外壁塗装は足場を組んで行うため、作業中のトラブルや近隣との関係性に配慮が必要です。
特に留守にする場合は、事前にしっかり準備をしておくことで不安やトラブルを回避できます。
ここでは、外出時に気をつけたい代表的な5つのポイントをご紹介します。
防犯対策をする
塗装工事では足場が設置されるため、普段は侵入しづらい2階やベランダにもアクセスできる状態になります。
そのため、戸締まりはいつも以上に厳重に行いましょう。玄関や窓の施錠はもちろん、シャッターがあれば閉めておくと安心です。
また、貴重品や現金類は室内でも見える場所に置かないようにし、必要に応じて防犯カメラやセンサーライトを活用するのも効果的です。
近隣へ事前説明しておく
塗装作業では、足場の組み立てや高圧洗浄時の音・塗料のにおいなど、近隣住民に少なからず影響が出ます。
留守中にクレームや問い合わせがあった際にスムーズに対応してもらえるよう、施工業者が事前に挨拶をしているか確認しておきましょう。
加えて、不在時の緊急連絡先(自分または家族の番号)を業者に伝えておくと、万が一のトラブル時にも安心です。
車などの保管場所
作業中は足場の設置や塗料の飛散によって、車やバイク、自転車が汚れるリスクがあります。
敷地内に駐車している場合は、できるだけ一時的に移動させるか、カバーをかけるなどして養生しておきましょう。
移動が難しい場合は、業者にあらかじめ相談し、保護措置を取ってもらうようお願いするのがおすすめです。
洗濯ものの取り扱い
塗装期間中は外干しを避けるのが鉄則です。
塗料のにおいやホコリ、飛散した塗料が洗濯物に付着してしまう可能性があります。とくに高圧洗浄や吹き付け塗装の日はリスクが高まります。
そのため、工事期間中は室内干しや乾燥機の活用を検討しましょう。どうしても外に干したい場合は、作業スケジュールを事前に確認しておくと安心です。
施工管理者と連絡先の交換
留守中に何かトラブルや急な確認事項が発生した場合に備えて、現場を担当する施工管理者または責任者の連絡先を交換しておくことが重要です。
スマホの番号だけでなく、LINEやメールなど複数の連絡手段があるとよりスムーズです。
また、不在時の作業内容を把握するために、日報の提出や作業写真の共有を依頼しておくと、安心感につながります。

外壁塗装の主な工程
外壁塗装では必ず工程表を作成します。
工程表とは、どの時期にどんなことをするのか、その工程がわかるようになった表のことです。
この工程表と日時を突き合わせることで、進捗状況が確認できる仕組みになっています。
ただし、雨が降って塗装ができないなどの要因は工程表には含まれません。
もちろん、予備日などの設定もありますが、あくまでも目安として考えておくといいでしょう。
ここでは、工程表に含まれる主な工程についてご紹介します。
現地調査
まずは現地確認をして、どのような外壁塗装が必要かを調べます。
そのほかにも足場材の設置、搬入するときにどうするかなど、現地確認では調査することがたくさん出てくるのです。
こうした現地での確認が見積もりにもつながります。
非常に大事な工程であり、今後を左右するポイントにもなるでしょう。営業担当者や工事の責任者とともに状況や施工方法の確認も行います。
足場の設置
現地確認から、外壁塗装に必要な足場を設置します。
足場は専門の職人が設置するもので、規模が小さなところなら1日で完了します。
このときに塗装時に余計なところを汚さないようにする環境も同時に作ります。
作業場所以外にも、足場の下側にシートを敷く、材料の置き場といったところの養生も大切です。
この辺りも現地確認で取り決めします。
組み上がった足場にシートをかけて、周辺に影響が出ないようにして完了です。
規模にもよりますが、だいたい1日で終わるような人数で作業します。
洗浄
洗浄すると、外壁塗装だけではなく、外壁のひび割れなどを確認しやすくなります。
もしもひび割れ部分などがあれば補修し、さびがでているなら徹底的に除去します。
この工程も重要性が高く、最終的な仕上がりにつながります。
もしも、下地処理がいい加減だった場合、これから先の新しい外壁塗装が下地とともに早期にはがれる可能性が出てしまいます。
この辺りは洗浄にも通じる部分があるでしょう。
仮に劣化している部分が多く発見された場合、外壁塗装ののちの工程が延びる可能性が出てきます。
養生
外壁塗装するときには、余計な場所に塗料が付着するかもしれません。
風などで近隣の建物を汚す可能性もあるでしょう。塗料が付いてほしくないところも含めて養生します。
養生は専用のビニールで覆うという工程です。
養生後は場所によっては開けられない可能性があるので注意しましょう。
窓周りなども養生の対象となりますので、換気したい場所などは施工会社と話し合いをして決めておかなければいけません。
場合によっては玄関の出入りなども制限されます。
下塗り
外壁塗装は基本的に3層塗ります。そのうちの1層目が下塗りです。
下塗りの役割は、塗装面に対して次の工程である中塗りを密着させることです。
もうひとつ厚みのコントロールも下塗りの役割になります。
塗装面は一定の厚みにしないと割れなどの問題につながります。仕上がりの美しさの面でも、塗装の厚みは均一に仕上げる必要があります。
そのためにも下塗りでコントロールもしなければいけません。
中塗りと上塗り
乾燥時間をおいてから中塗りをします。下塗り終了後にすぐに塗ると、逆に施工不良を起こす原因となるのです。
これは上塗りも変わりません。
乾燥時間は塗料で違いがあり、塗料メーカーが規定を出しているため、その規定内で仕上げていきます。
上塗りは最終的な仕上げです。
景観につながる大事な要素となるため、丁寧な仕事が必要です。
検査と確認
工事が完了したら、最終チェックを兼ねて検査をします。
細かなところまでチェックし、予定していたことが完了しているか調べます。
検査が終了したら、施主に報告して確認作業に入ります。
このときに予定したことが終わっていない、内容が異なるなど問題があれば修正します。
足場の撤去
塗装工程がすべて完了したら、足場を撤去します。
足場を解体しながら、元の状態に戻るように掃除なども徹底して行います。
撤去した足場を搬出したら、外壁塗装の全工程が終了です。
ここまでが見積もりにも書かれる内容になります。

外壁塗装にかかる期間
外壁塗装は、規模によって工程も期間も異なります。
一般的に外壁塗装完了まで、戸建てで2週間、アパートで3週間程度です。
ただし、あくまでも目安であって、天候などの問題で工程が変わってしまうことは考えられます。
逆に大幅に短縮することはありません。

まとめ
外壁塗装の工程を理解すると、どこに時間や手間がかかりやすいかがわかります。
施主としてみたときにも、立ち会いの時期などの判断にもつながります。
特に重要なのは洗浄や下地処理です。
もちろん、外壁塗装自体の工程も大切ですが、その前の工程がしっかりしていないと、仕上がりに大きな問題を及ぼすからです。
また、工事が始まるとそれまでの生活環境にも影響が出てきます。
夏場のように気温が上がりやすい時期などは、窓が開けられないことで不便なことも少なくありません。
どんなことが起こるのか、しっかりと説明してくれる施工業者を見つけることが、外壁塗装では大切なのです。
シンニッケンは施工数No.1。必要なことはすべて専門のスタッフがご説明しますので、安心してお任せください。
